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夢より素敵な 3.5次元

第7章 Can you guess what?


どのくらい眠ったのだろう。

多分普通に睡眠としての時間も含まれたと思う。

バタバタ廊下を走る音が聞こえたかと思えば、

「主朝だよー!!おはよー」

勢いよく襖が開いた。が…

「…なんで!?」

重い頭を無理やり覚醒させていると、先程から元気とボリュームがありすぎる安定の声だと気づいた。

「主さーん、朝ですよー…って、なんで!?」

堀川の声まで聞こえてきた。

何が?

「清光部屋にいないと思ったら!」

「なんで主さん裸なの?」

その声が聞こえてるのか、寝返りを打った清光が私に抱きついてきた。

「主、おはよー」

清光が私に言い、そこで私もようやく状況を把握する。

「あ、あの…えっと」

言い訳の言葉が見つからない。どころか、頭が…痛い。

「だから言ったじゃん。主は俺とそーゆー関係なの」

煽るようにふたりに言う清光。

「ほら、あっち行って。主、着替えするから…って、主?」

「頭、痛い」

清光の腕を強く握り締めていた私に気づいたのか、私の額に触れてきた。

「主、熱あるよ!?」

私から離れ身体を起こし、素早く浴衣を来た清光が慌ててどこかへ去って行った。

「主?」

「安定、おはよう」

そこまで言って意識が遠退きかける。

「主さん!?」

堀川が駆け寄ってきて私の身体を起こした。

「うわ、本当に熱い。大丈夫じゃないやつです、これ」

とりあえず、と脱がされて投げられていた浴衣を私に羽織らせると無理やり帯で縛り着付けた。

「もー、清光こんな主ほってどこに…」

完全に置いてきぼりにされてしまった私たち。

「僕お水とってきます!」

堀川も部屋から出ていった。

再び布団のなかに戻された私を安定は、

「大丈夫?」

心配そうに青い目で見つめてきた。

そこへまたバタバタと足音が聞こえてきて、視線を向けると、清光と石切丸の姿。

「なんかわかんないから石切丸連れてきた」

清光の中でも困ったときの石切丸なのか。

「どうしたの?この気。普通じゃないよ?」

「主、熱が凄いんだよ」

焦る清光に、

「加州さん、何をした?」

石切丸が問う。

「何って…」

「以外にだよ?」

「何も。一緒に寝てただけ、だけど」

「じゃあ主の方か。主は、何をした?」

私の枕元に膝を付き、額に手を当てながら聞いてきた。

ちょっと冷たい掌。
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