第6章 美しい悲劇
「よろしくお願いします」
布団の側に正座して、清光に告げると、
「初夜みたい」
なんて笑って抱き締めてくれた。
「寝かせてあげられなかったらごめんね」
言って私に口付ける。
そのまま布団に押し倒してきた。
「主、好き。だぁい好き」
言いながらせっかく着付けてくれた浴衣を乱していく。
自分の浴衣も脱いで、前よりは少し余裕があるのか、じっくりと時間をかけて私の身体を愛撫し始めた。
身体中を撫で回す清光の掌の動きに身体を震わせていると、胸の先端に吸い付かれた。
「ぁっ…」
高い声が漏れてしまう。
だが今日はそれを咎めることもなく、口に含んだ乳首を舌で刺激してきた。
「んっ!!ぁっ!!」
既にとんでもない快感の波が襲って来はじめている。
清光は私が男士と交われば審神者力が高まって手入れとか必要なくなるのはまだ知らないのだろうか?
それとも、石切丸か三日月あたりから聞いたのだろうか?
どちらにせよ、私の身体はもう異常なくらい感じやすくなってしまっていて、難しいことは考えられそうもない。
「清、み…つっ」
頭を抱き締めて与えられる快感から逃れようとはしてみるもやはり無理な話。
小刻みに震え続ける私の下腹部を清光が撫でた。
「っ!!」
「すっごい気持ちよくなろうね」
下着を脱がし、濡れすぎているそこを確認すると、嬉しそうにそう言いながら指を這わせる。
「ゃだ。ゃぁああ」
ずぶっと指を差し込んでなかを掻き乱した。
「ぁっ、ぁ、イくっ」
あっという間に果てた私に、
「主かわいい。イくってちゃんと言えるんだね」
褒めてくれながらまた指を動かし始めた。
「ぁぁっ…んん、はぁっ、」
「いっぱいイっていいからね」
そう言って唇を塞ぎ、先ほどよりも激しく指を動かしてくる。
「んっ!んっんぅ!!んんっっ」
だらしなく膝を曲げ、股を広げ清光の愛撫を受ける様は想像するだけで恥ずかしいが、それよりも強い逃げられない快楽。
びくびくと何度も大きく身体を震わせ達した私に、
「もっと、する?」
聞いてくる。
「…シて、欲しい」
おねだりするような返しをした私に、
「いーよ。シてあげる」
私の膝裏に手を掛け固定し、下腹部に顔を埋めた。
「ぁっ!」
清光の舌での愛撫にすぐ身体を震わせてしまう。
「ふふっ、主かわいい」