第3章 カルマの時間
業「あれが噂の殺せんせーかー。本当にタコみたいだ。」
来るなり、先生の方へ向かった業
殺せんせー「赤羽業くんですね。今日から停学明けと聞いていましたが、初日から遅刻はいけませんね〜。結衣さんもですよ!!」
『はーい。』
ごめんねと言いながら業の隣に立った。
業「ははっ。生活のリズムが戻らなくて。気安く下の名前で呼んでよ。とりあえず、よろしくね先生」
業が先生の手を握った瞬間触手が溶けた。
これには、一同唖然。
殺せんせーは飛び退いた。その直後もう1つの触手も切れた
殺せんせー「にゅやあっ?!!」
今までみてきて、避ける位置がどのくらいなのかをずっと計算していた。
だから業にお願いした。殺せんせーの近くまで行ってなんでもいいから投げて、指定の位置まで移動させて欲しいって。
業がいちご煮オレを投げたと同時に私もナイフを投げ、そのナイフが今落ちてきたってこと。焦っているあいだに、落ちてくれば多少は乱れるからね。
業「本当に早いし、本当に効くんだこのナイフ…でもさ先生、結衣のナイフも避けられないし、そんなに飛び退いて…ビビりすぎじゃね?殺せないから殺せんせーって聞いたけど…あれー?ひょっとして先生ってチョロい人?」
真っ赤かになって怒る殺せんせー。
業は挑発得意だもんな〜
それから業校舎の方に向かった。途中で目があいフッと笑いかけられた。
やるじゃんってことかしら。
殺せんせー「それにしても結衣さん、凄いですねぇ〜。もっと早く見せて欲しかったです。」
『んー、今のは業がいないと出来ないからねぇー。』
殺せんせー「にゅや?」
『業…根はいい人なの。頭の回転もすごく早いし、なんでもすぐに使いこなせる。ただそれを人と争うことに使っちゃう。ちょっぴり困った私の大切な友人なんだ。…だから、絶対見捨てないでね、殺せんせー。』
茅「結衣、渚、業くんってどんな人?」
渚「うん、1年2年は同じクラスだったんだけど、2年の時続け様に暴力沙汰で停学くらって…。このE組にはそういう生徒も落とされるんだ。」
『ま、でも今この場じゃ優等生だね。』
茅「どういうこと?」
『凶器とか騙し討ちとかは業が群を抜いている。』