第3章 カルマの時間
殺せんせーに抱えられながら戻ってきた業
『業…逃げるな、座れ、謝罪しろ』
業「やべ」
殺せんせー「渚君…空気が凍りついて雪が吹雪いているみたいに見えるのは気のせいですか…」
渚「結衣は怒るとああなるんだよね。僕らは絶対零度って言っているよ。」
殺せんせー「本当に寒くなってきた気がします。」
業「悪いと思ってるよ。結衣にも強く当たった。」
『…自分のこともっと大切にしなよね。』
業「まあでも、殺せんせー…。殺すよ。明日にでも。」
殺せんせー「健康的で爽やかな殺意。もう手入れの必要はありませんね。」
顔付き変わってくれてよかったよ。本当に。
業「じゃ、帰ろうぜ。結衣、渚君。帰りに飯食ってこうよ。」
『その財布…』
殺せんせー「にゅやっ!!それ先生の財布!!!」
業「だから、職員室に無防備に置いとくなって。」
殺せんせー「か、返しなさい!」
業「ん。いいよ。」
悪い顔してる…。絶対なにかしたな。
殺せんせー「…中身入ってませんけど?」
業「はした金だったから募金しちゃった笑」
殺せんせー「にゅやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ泣」
……何してるの。
渚「結衣よかったね。」
『……うん。』
渚は私が業の事を心配していたのが伝わっていたんだろう。
殺せんせーにかかればどんな悪ガキもピカピカにされてしまうね。
明日は、どんな暗殺を仕掛けようかな