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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第11章 侵攻前の作戦会議


「....よかろう。ボーダーの隊務規定に従う限りは安全と権利を保証しよう。」
 
やっと口を開いた城戸から遊真の身の安全を保証する言葉が出た。
遊真のサイドエフェクトも反応しておらずどうやら城戸は嘘をついていないようだ。
その瞬間張り詰めた空気から少しだけ安堵したような空気が流れる。
 
「確かに承った。ネイバーについて教えよう。」
 
その言葉を発した後
レプリカはユーゴと遊真と一緒に調べあげたネイバーの国々の人呼んで[ 惑星国家 ]の起動配置図を追加したあと説明を始めた。
 
「配置図によれば現在こちらに接近している惑星国家は4つ。

[ 広大な海を持つ水の世界海洋国家 リーベリー ]

[ 特殊なトリオン兵に騎乗して戦う騎兵国家 レオフォリオ ]

[ 厳しい気候と地形が敵を阻む 雪原の大国キオン]

そして[ネイバーフッド最大級の軍事国家 神の国アフトクラトル]」
 
『そのリーベリー、レオフォリオ、キオン、アフトクラトルの4つのうちのどれかが来るってこと?』
 
「あるいはいくつかが大規模侵攻に絡んでくるというわけか?」
 
「断言はできない。」
 
城戸の問いかけにレプリカは否定の声をあげる。確かにそうだ。この4つの国が1番可能性が高いと言うわけで決定的な根拠はない。未知の国が攻めてくるという可能性だってあるのだ。
 
「惑星国家のように決まった起動を持たず、星ごと自由に飛び回る[乱星国家]も存在する。」
 
「細かい可能性を考えたらキリがないな。」

ウムムムッ。と悩む忍田は興味深そうに地図を見つめた。
 
「話を戻しましょう。先日の爆撃型トリオン兵と偵察用小型トリオン兵。あれらは大規模侵攻の前触れとして対策を講じるという話だったはず。」
 
話がだんだん逸れて来たので、すかさず風間が趣旨を戻すために口を開く。

「それだったら確率が高いのはアフトクラトルがキオンだな。イルガー使う国あんまりないし。」
 
風間からこの会議の趣旨を聞いた遊真は4つの国の中から2つの国を上げる。
これはとても大きな情報でこの時御影のサイドエフェクトが少しづつだが発動していた。
 
「.....ていうか、そういうの迅さんのサイドエフェクトで予知できないの?」
 
「おれはあったことないやつの未来は見えないよ。でも、それが分かるやつが一人いる。
それが────」
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