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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第9章 クリスマスデートとプレゼント!?【番外編】


『お、おっとと。』

後ろを振り向くとぜーぜーと息を切らした出水が海影の手を掴んでいた。
その額には汗がにじんでいてどうやら防衛任務を終わらせてすぐ急いで向かってきたことがうかがえた。

「悪い!待ったか?待ったよな。」

『ううん!大丈夫!諏訪さんが一緒にいてくれたから。』

海影はちらりと諏訪を見ると出水も続いて視線を向ける。だが、出水の目は諏訪に対する嫉妬の念が見え隠れしていた。

「よぉ。出水。」

「諏訪さん。海影を見てもらってたみたいで、ありがとうございました。行くぞ海影。」

「あんまり待たせてやるなよ。こいつ寂しがって『諏訪さん!ありがとうございました!』

去っていく二人を見て諏訪は手を降る。
そして二人が見えなくなった刹那

「(こえぇ、出水のやろう。完全に嫉妬してやがった。たく、何でそこまで好きなのに付き合わねえンだよ!)」

と1人冷や汗を垂らしていたことは二人は知らないのであった。

諏訪に別れを告げ、それから出水が遠征前に約束していた映画を見たり、パンケーキが有名なカフェに行ったりと二人はまるで付き合っているカップルのようにクリスマスを満喫した。

『今日は楽しかったね。』

出水より先に歩いていた海影は振り替えると笑いかける。

「おー。そうだな。」

『あれ?楽しくなかった?』

なまはんかな出水の返答に海影は眉を下げると困ったように、ポリポリと頬を掻く。

「いや、俺から誘っておいて遅れて悪いなって思って。」

『気にしないで。仕方ないことだよ!でも...その、えっと...さ、寂しかった。』

「〜っ!」

顔を赤らめいい慣れないことを言う海影に出水は何コイツかわいいと不覚にも思った

「っ!...ほら、これ。詫び。」

そう言って待ち合わせをしていた公園に戻ってすぐ、出水は長方形の細長い箱を海影に手渡した。

『これってクリスマ「詫びだ!詫び!」

クリスマスプレゼントと言おうとした瞬間
出水は誤魔化すように答える。
そんな素直じゃないところも、惚れた弱みと言うやつか、可愛く見えてしまう。
海影は笑うと『ありがとう。』と答えて、バックからあらかじめ用意していたプレゼントを取り出す。

『公平。はいこれ。』

「お、おう。」

『ねぇ。同時に開けない?』

海影の提案に出水も了承する。

『「せーのっ!」』
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