銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第9章 クリスマスデートとプレゼント!?【番外編】
その頃出水はというと。
「おい!弾バカ。結局九十九誘えたのか~?」
「誰が弾バカだ!槍バカ。」
「で?どうなんだよ。」
「───かった。」
「は?」
「誘えなかったんだよ!!」
キレ気味にそう言うとムッと顔を膨らませてそっぽ向く出水に米屋はあらら~と眉を下げて、だからさっきから不機嫌なのかと納得する。
「プレゼントまで用意したのに?マジかよ!」
「うるせぇっ!ほっとけ!別に付き合ってるわけじゃねえし。」
「ホントそこが謎だよな~何でそれでも付き合ってねぇの?お前ら。」
「知るかっ!」
ヤケクソになりながら答える出水に米屋は苦笑いをうかべる。
こりゃ重症だなぁ。と思いながら、出水の意気地無しさに少し呆れていた。
「早く誘わねぇーと取られんぞ?ああ見えて九十九めっちゃモテるからなぁ。皆狙ってるらしいじゃん。つい最近も告られたらしいし?」
「分かってるよ!」
頭を抱えてぐああー!!と叫ぶ出水の携帯を取ると携帯の画面をタップし、海影を選択する。
「ほら、誘ってみればいいじゃん?」
「米屋!てめっ!はぁ~....」
米屋から携帯を受けとると、頬杖をつきながらメッセージを打っていく。
【明日さ、暇なら前に言ってた映画見に行かね?(-ω-?)】
送信を押して、はぁ~と疲れたように息を吐くとそのまま机に突っ伏してしまった。
ピロリン────
通知音がなり、カバっ!と顔をあげ、急いでメッセージを確認する。
【いいよ!楽しみにしてるね!(*´▽`*)】
「よっしゃ!」
「良かったな。出水。」
嬉しそうに携帯を握りしめると、出水は場所と時間を指定して、その日はルンルン気分で防衛任務に就いたのだった。