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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第9章 クリスマスデートとプレゼント!?【番外編】


今日は12月24日
世でいうクリスマスイブというものだ。
右を見ても左を見てもカップルが行き交い、イルミネーションが街を明るく照らす。

『はぁ~やっと終業式終わった~。やっと帰れる~。』
 
教室に戻ると海影は伸びをしながら仁礼と二人で学校の廊下を歩いていた。

「校長の話長いよな~」
 
『「それな!」』
  
カラカラと笑いながら女友達である那須隊のアタッカーの熊谷友子と海影は影浦隊オペレーターの仁礼光の意見に共感する。
 
「で?何で急にプレゼント選びなの?」
 
『う~ん。えっとね。』
 
熊谷の言葉にさっきまで笑っていた海影の表情が一転し、少し困ったような表情になる。
これは何かあるなと踏んだ仁礼はニヤニヤと笑いながらと海影の目をじっと見つめた。
 
『す...たっ!大切な、ひ、人にプレゼント...ぁげたくて。』 
 
二人の圧に負けた海影は恥ずかしそうに顔を真っ赤にして答えると、仁礼と熊谷は嬉しそうに目をキラキラさせ、そうか!そうか!と頷いて、真っ赤になる海影の頭を撫でた。
 
「で?誰なんだよそれ?」
 
「そりゃ出水くんでしょ?やっと遠征から帰ってきたわけだし。」
 
『へぇっ!?あ、えーと、それは内緒!』

「「かわいい~!よし!そんな海影に私たちがプレゼント選びに付き合ってあげる!」」
 
あまりの恥ずかしさに涙目になって立ち止まった海影の手を引くと三人は近くのショッピングセンターへと入っていった。
 
「で?何にする?」
 
『その前に彼女じゃないのにプレゼントって...』

「そんなことないよ。海影の気持ちはちゃんと伝わる。だから、大丈夫。」
 
不安そうにプレゼントを選ぶ海影に熊谷は励ましの言葉をかけるとこれは?これは?と次から次へと候補を出していく。
 
『う~ん...』
 
なかなかこれといっていいものが見つからず、キョロキョロと辺りを見回していると、あるものに目を引かれた。
 
『これ。』
 
「ん?どうした?」
 
不意に近寄ってきた仁礼は海影の手に握られていたあるものを見ると嬉しそうに微笑んだ。
 
「いいんじゃないか?」

『うん!これにする!ねぇ!くまちゃんこれ!』
 
「いいじゃん!」
 
『えへへ!今日はありがとう!くまちゃん!光ちゃん!』
  
買ったプレゼントをきゅっと抱えると嬉しそうに海影は家路についたのであった。
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