銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第8章 ブラックトリガー争奪戦
その頃海影は古寺を追っていた。
ばんっ!!ばんっ!!
古寺は海影を迎え撃つつもりなのか、イーグレットを打つが、事前にサイドエフェクトで読み取っている海影はすべてをブレードを盾に回避する。
古寺に追い付くと赤月で古寺を切り裂きベイルアウトさせた。
『迅。終わったよ~』
古寺をベイルアウトさせたあと通信で迅に報告する。
「もう嵐山たちも終わる。こっちの援護頼めるか?」
『わかった。』
迅の指示を受け、海影は迅が居る方向へと足を急がせる。
合流すると風間に止められ、今にも太刀川に斬りかかられそうな迅が目にはいった。
『迅!』
「待てっ!太刀川!!後ろだ!!」
海影の気配に気づいた風間が、直ぐ様太刀川に静止を求めるが時すでに遅し。
海影はブレードを踏み台にして、即座に太刀川の背後まで迫ると体制に入っていた太刀川の腕を、迅は風刃の最後の一発を使って風間の足を切断した。
「なにっ!」
「さすが風間さん。海影の存在に気づいて一瞬止まろうとしたでしょ。」
「だが、遅かった。俺たちの動きを予知して海影をこちらに呼び戻し、風刃を一発温存していたわけか。」
『あー冷や冷やした。』
呑気な声を上げながら海影は太刀川たちを板挟みにするように、屋根から背後に着地する。
「あんたたちは強い。ブラックトリガーに勝ってもおかしくないけど───」