銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第8章 ブラックトリガー争奪戦
「俺たちをトリオン切れで帰らせることだ。」
『あ、バレた。』
「ありゃりゃ。」
「なるほどあくまで俺たちを帰らせるのか。確かにその方が本部との摩擦は少なくてすむしな。」
「戦闘中に後始末の考えとは大した余裕だな。」
『いやいや、遠征部隊相手に余裕なんてありませんよ~』
まともに戦う気がなかったと風間はわかった瞬間、少し怒ったように二人を睨み付ける。
「何をモタモタやってるんだ?風間さんも太刀川さんも、あの人達とは遠征前の訓練で何度か戦ったけどたいして強いとも思わなかった。特に相討ちOKならすぐ形がつく。風間さんやっぱりこの人達は無視して玉狛に向かいましょ?」
「なるほど...迅達の逃げを封じる手か....玉狛に向かおう。」
「やれやれ。やっぱりこうなるか。」
『迅の予想的中〜賭けは迅の勝ちか。ちぇーせっかく焼肉奢らせようと思ったのになー』
風間が玉狛へときびすを返した瞬間迅の雰囲気と声音が一瞬にして変わる。
一瞬風刃が光ったと思った瞬間