銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第7章 三人の師匠と遠征部隊の帰還
「あたしのどら焼きがない!!!誰が食べたの!?」
叫びながら部屋に飛び込んできたのは小南桐絵
玉狛支部所属のA級隊員だ。
「さてはまたおまえか!?」
「たしかなまんぞく....」
「おまえだなー!!?」
雷神丸の上で寝ている陽太郎を掴み小南はブンブンと左右に振る。
「ごめーん。こなみ。昨日お客さん用のお菓子に使っちゃった。また今度買ってくるから~」
「はぁ!?あたしは今食べたいの!!」
『まぁまぁ落ち着きなよ。小南。』
「これが落ち着いて居られること!?」
ムキーと喚く小南の声に騒ぎを聞き付けた二人が部屋に入ってくる。
一人は木崎レイジもう人は京介だった。
「騒がしいな小南。」
「いつも通りじゃないすか?」
ポリポリと頭を掻いていた京介がソファに目を向けると修たちの存分に気づく。
「この3人迅さんが言ってた新人すか?」
「新人....!?」
新人に反応した小南は鋭い目付きでソファに座る修たちを見る。
「あたしそんな話聞いてないわよ!?なんでウチに新人なんか来るわけ!?迅!海影!」
「まだ言ってなかったけど、実は....」
ソファから立ち上がり、迅は三人の後ろへと回り、背もたれに手をつく。
「この3人おれの弟と妹なんだ」
その瞬間
木崎と京介はは?という顔をして迅を見る。
海影はブフッ!と笑いを堪えるために明後日の方向に顔を向ける。