銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第6章 副作用の副作用と三人の新人
『すみません。遅くなりました。』
支部に帰った海影は急いで支部長室へと駆け込むとそこには林藤と迅がいた。
「おう。悪いな。定期検診だったのに呼び出して。」
『ううん。で?新人はどこですか?』
キョロキョロと部屋を見回してみるが林藤と迅、海影以外誰も見当たらない。
「海影が知っている子達だよ。」
迅が言い終わったその時だった。
────ガチャ
海影の真後ろにあるドアが開く音がする。
振り返って見るとそこには見覚えのある三人が立っていた。
『遊真!修!千佳!?』
ええ!!?と驚いたように海影の瞳が大きく開かれる。
それは相手も同じだったようで四人共にお互いの顔をみて驚いていた。
「海影先輩!何でここに!?」
「お?何故ミカゲがここに」
「海影ちゃん?何で?」
『いや、何で三人がここに!?』
微妙なパニックになっている三人を宥めるように林藤が口を開いた。
「ほらほら、おまえら落ち着け。とりあえず3人分の入隊・転属用書類だ」
『「「「......!?」」」』
『え、何?この三人をうちに来るの?』
「そうだ。」
混乱した状態で海影が林藤に質問するとニカッ!と笑って林藤は頷く。
海影は嬉しそうにニパッ!と笑うと三人へと抱きついた。
『やったあ!!』