銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第18章 銀の鳥と仲間たち
「じゃあ早速今日の夜女子会ね!」
『急だなぁ...』
「善は急げっていうだろ?」
『光.....それは急ぎすぎじゃ.....』
「細かいことは気にするな!わーはは!」
「あの...玉狛も参加していいですか?」
そう問いかける雨取に対し熊谷ことクマちゃんは頷いた。
「いいわよ!全員でやりましょ!」
「夜ご飯はどうする?」
「お菓子でいいでしょ。」
「だね。」
なんとも不健康な会話である。
見兼ねたレイジが引き続き夜ご飯も俺が作ると申し出てくれた。
ありがたい限りである。
「短時間の外出許可が降りたのなら...海影。今度俺に付き合ってくれ。」
『.....えっと.....』
「東だ。東春秋。」
『東さん?』
「お!当たりだ。お前は覚えてないかもしれないが、大規模侵攻が終わったら焼肉奢る約束してたからな。お前が戻ってきて目覚めたし。出水もやっと行く気になるだろ。」
『いず...公平が?』
「お前が目覚めるまでは行かないって頑なに言っていてな。大変だったんだぞ。」
苦笑する東から出水視線を向ける。
あんなにも仲間たちとヘラヘラと笑っている彼が僕のことをそんなに気にかけていたなんて....
思ってもみなかった。
『焼肉って美味しいのか?』
「ああ。美味いぞ。あっちにはなかったのか?」
『まずあっちで肉を食べたことがない。ずっと野菜中心のスーブばっかりだった。』
「そうか。なら期待しているといい。飛びっきり美味しい焼肉屋を予約しておくよ。出水!」
「はい?」
「海影も行くって言ってるし、今度こそくるよな?」
「はい。」
ん?と問いかける東を前に今度こそ出水は頷いた。