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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第6章 副作用の副作用と三人の新人


ガチャン、キイィィィ────と音がして入り口の方に目を向けると、まあなんと怖い笑みを浮かべた忍田が立っているではないか。

『(ヒイィィィ!虎さんがくるよおおおおっ!)』

「み~か~げ~!!」
 
『ヒイィィィ!シ、シノさん。お、落ち着いてよ!』
 
医務室に入ってきた忍田はずんずんと大股で海影の寝ているベッドへと歩み寄ってくる。

「聞いたぞ、海影。またサイドエフェクトの薬サボったらしいな。」
 
『うわぁ。お耳が早い...』
 
「あれ程注意しろと言っていただろ。」
 
『う"。いやぁ...最近忙しかったですし~』
 
「おまえがボーダーのためにサイドエフェクトを使ってくれるのはありがたい。正直助かってもいるだが、無茶はするな。」
 
しゅんとする海影に忍田ははぁとため息をつくと、微笑して海影のよしよしと頭を撫でる。
 
「城戸さんもお前の事を心配している。あまり無理はしないでくれ。私も城戸さんもまたあの時のような思いはしたくない。」
 
『ごめんなさい...シノさん』
 
「よし。反省したのなら、少し休みなさい。」

うん。海影は借りてきた猫のように大人しく頷くとゆっくり目を閉じた。
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