銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第18章 銀の鳥と仲間たち
『僕は敵。捕虜だよ。なんで僕を簡単なに受け入れるの?あまりにも危険すぎる。もし僕がここの人を殺したらどうする。いつハイレインの命令が下るか分からないんだぞ。』
「それは無い。お前はそんな事しない。」
『なぜわかる。』
「俺のサイドエフェクトが言ってる。」
『でも』
「いーんだよ。お前は俺の傍にいれば。もう二度と離れなければな。」
【!】
『状況をわかっているのか!』
「俺たちはお前を信じてる。例え記憶が消えてもお前は九十九海影だ。無茶ばかりして無鉄砲で、でも頼れてみんなの希望で。俺の好きな奴だ。だからみんなお前のことを信じてるんだ。」
『玄界とは分からないものだな。ハイレインならそんなこと言わないのに。』
「ハイレインってお前なぁ。」
『ねぇ公平。君にひとつ頼みがある。』
「?」
『どうやらここでは君が1番僕のことを知ってると見える。だからもしものことがあったら僕の介錯役なってくれ。』
「なっ!」
『迅のサイドエフェクトによれば僕は人を殺さない。でも傷つけない保証はない。もしハイレインの命令が下れば確実に君たちを傷つけるだろう。その時は止めて欲しい。』
「...でも」
『僕は正直君たちを傷つけることなんてどうでもいい。でも赤月が言ってるんだ。みんなを傷つけたくないって。』
「赤月が!?」
『僕は赤月と心臓を共有している。赤月の鼓動か君たちを傷つけたくない。そう言ってる気がするんだ。何故かは僕にも分からないけどね。だから僕からも頼むよ。』
「...っ。わかった。」
「でも、みんなお前のことを信じてる。それだけは忘れんなよ。」
出水はそう言うとお互いに拳を差し出して、コツンと合わせた。それを見た迅と太刀川はどこが安心したように2人を優しい眼差しで見つめ、よかった。城戸さんの判断はあっていたと心の中でそう思った。
「じゃああとから小南が部屋移動させていいか知らせに来るからあとよろしく。実力派エリートは忙しいからな。大丈夫あとでちゃんと戻ってくるから。」
「おう。任せろ。迅」
『迅!』
「海影。そこがお前の本当の居場所だ。次は間違えるなよ。」
『(次?)』
「それとお前のもう1つのサイドエフェクト。そろそろわかるから覚悟しとけよ。びっくりするぞ。」
迅はそれだけ言うとぼんち揚片手にどこかへ去って行ってしまった。
