銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第18章 銀の鳥と仲間たち
『エネドラ。アクトクラフトを裏切るつもりか?』
「裏切るも何も最初に俺を罠にはめたのはテメェの主だ。」
バチバチと睨み合いか続くが、すぐにお互いにそっぽを向いた。
「トリガーホーンも外す手立てはこちらもわからん。オマケにビーストトリガーというわけもわからんトリガーまでも解除できないとなると...城戸司令に顔向けできんな。」
『城戸...司令?』
「アンタの伯父よ。家族。」
『へぇ僕にも家族が居たんだ...(ずっと独りだった僕に...)』
「とにかく。ビーストトリガーとトリガーホーンを除去するためにも、海影。お前には協力してもらうからな!」
『...(協力することは命令違反になるのか?だが、ハイレインに言われたのはこちらの情報を話すなだけだしな...潜入するにはちょうどいいタイミングか。)』
「いいな!海影!」
『わかった...』
「さて、話も終わったことだしみんなのところに行くか!ついでに部屋も移動させような。」
「じゃあ私部屋の手配できるか城戸さんと交渉してみるわ。せめて面会時間引き伸ばしだけでも勝ち取ってくる。」
「頼んだ小南。」
『え』
「こんな何にもない部屋で1人とかつまらないだろ?丁度お前の面倒を見てくれるヤツらがいるんだよ。ソイツらがお前に会わせたいヤツら。」
迅はそう言うと楽しそうに車椅子を押して、ある部屋の前へと海影を連れていくことにした。
「海影、腹は減ってないか?」
『お腹は...すいた...』
「そうだよな。お前5日も寝ていたんだもんな。」
『え、5日も!?』
「じゃあそいつらにあったら飯食いがてらラウンジに行くか。意外と飯美味いぞ。しかも今日はレイジさんが作ってくれるらしい。楽しみにしとけよ。」
『あ、ああ。(レイジさんって誰...)』
「着いた。ここが今日からお前の居場所だ。」
そう言った瞬間
扉が開き中から先日戦ったヒゲとどこが見覚えのある青年と優しそうな女の子、キメ顔の青年がでてきた。