銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第17章 傀儡と不思議な少年
「正気に戻るんですか!」
「.......。さて俺はお暇させてもらうよ。メガネくんたちの夜食を作らなきゃならないからな。」
「待て迅!」
「......」
迅はそう言うと待合室を出ていってしまった。
残された2人は何も言わずソファーに座ると眠り姫へと視線を向けた。
「何しに来たんだよ。三輪」
「交代だ。お前休んで無いだろう。少し休め。供給は俺たちで行う。これ以上トリオンを吸い取られればお前倒れるぞ。」
「雨取ちゃん後少しで着くんだろ?このままでいいじゃん。」
「お前。また無理するつもりか。お前のトリオンももう残り少ないだろ。」
「.....」
険悪な雰囲気が当たりを立ち込めた瞬間だった。
「あの!遅れてすみません。海影先輩は」
「海影ちゃんはどこですか?」
「メガネくんと雨取ちゃん.....」
「海影は集中治療室の中だ。」
「海影ちゃん帰ってきたんですね。」
「事はそう甘くない。」
「どういうことですか?」
「いずれわかる。」
「わかりました。トリオンの供給を手伝って欲しいって聞いたんですが......僕たちはどうすれば......?」
「丁度いい。すぐに変われ。出水じゃもう限界なんだ。」
「「は、はい。」」
三輪離れたように器具を外すと、千佳を椅子に座らせ、器具をつけていく。
「後で看護師が来る。報告頼んだぞ。」
「わかりました。」
「出水。場所を変えるぞ。」
「.....」