銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第16章 ガロプラと小さな傀儡
「風刃」
「!?」
突然現れた風刃が海影とミラを阻むようにして立ちはだかった。
「残念だけど、海影は連れてかせないよ。」
「!(アイツはヒュースを1人で抑えてた玄界の兵士。)」
「悪いけど1人で帰って貰うよ。もう二度と海影は渡さない。」
「ッ!」
風刃を使って攻撃する迅にミラは応戦すると、小窓を使って攻撃する。
しかし、予知の前にはそれは歯が経つことなく、ミラはあっさりとやられてしまう。
「(私じゃ部が悪いわね。)でも。ここでこの子は回収させてもらうわ。貴重な適合者なんだから!」
「適合者?やっぱりアフトクラトル......海影に何かしたな?」
「教える義理はないわ。うちにとっては貴重な兵士(ドール)。回収するのは当たり前でしょ?」
「させないよ。海影は連れてかれるのはこっちとしても困るんだわ。」
「ッ!(遠隔斬撃!しまった!)」
ザシュッ!!!
深手を負ったミラは悔しそうに唇を噛み締め、キッ!!と海影に視線を向けた。
「また後で来るわ。」
「それは無理だよ。俺のサイドエフェクトがそう言ってる。」
「必ず来るわ。それまでこの子は貴方たちに返すわ!」
そう言うと、ミラは大窓を使って逃げて行ってしまった。
『(.....これは......捕まるな。)』
ミラの姿が見えなくなった途端
海影はそう思うとこちらに向かってくる迅を睨みつけた。