銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第16章 ガロプラと小さな傀儡
【海影!】
『(何この記憶.......!)』
「【ミカゲ。何を迷っている。ソイツらはお前を捨てた奴らだ。何を躊躇している。】」
『うるさい!!!僕は躊躇なんてしてない!違う!これは!』
【海影】
【海影ちゃん】
【海影先輩】
【九十九】
【つくもん先輩】
様々な呼び声と知らないはずのみんなの顔が次々と脳裏に浮かぶ。
ビキッビキッビキッビキッ!!
『あ゙あ゙あっ!!頭が痛いっ!痛い!』
「海影!目を覚ましなさい!私たち仲間でしょ!!」
『!』
小南がそう言った瞬間
昔の本当に昔の記憶が脳内に流れ込む。
小南や迅がいて死んだはずのみんなが生きていた時の記憶......
思い出すのがいつしか苦痛になった記憶が脳裏に浮かんだ。
『僕?私?僕は誰?私は誰???』
「海影!正気を取り戻せ!」
『私は誰?誰なの?』
カラン.....
海影の手から武器がこぼれ落ちる。
そしてその場に膝を着き、わなわなと震えながら両手を見つめた。
そんな彼女を見て風間たちも武器を構えるのをやめて海影の傍によった。
「海影...」
『こ、こ、こ、小南...?』
「海影!良かっ────」
「【ミカゲ。何をしている。戦え!】」
ドクンッ!!!