銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第16章 ガロプラと小さな傀儡
『(ヨミが戦闘に加わって外の部隊が撹乱されている。これなら恐らく15分持つだろう。でも.......)』
─────『【ウェンがやられた。】』
「【まずいですね。こちらは1人でも落ちたら牽制が傾く!ましてや足止めのウェンが落ちたとなると.....】」
『(これは早めに決着をつけなきゃ行けなさそうだな。)』
いざとなったら命令通り......
『(あの手を使うことになるかもしれない。)』
「(ミカゲ....何か良くないことを考えているな。)」
『隊長.....いざとなったらあの手を使います。その前に新型を使って逃げてください。』
「お前何を言って」
『そうでもしないとこの相手は勝てそうにないと思います。』
カチャリ。
海影はどこか覚悟を決めたようにブレードを見つめるとしっかりと握り直した。
「海影.....お前はそれでいいのか?」
『え』
「一生アフトの駒でいいのか?」
『戦闘中に....なんですか。集中、してください。』
「お前は一生アフトの言いなりで......記憶も故郷も全部捨てて......たった1人で耐えれるのか?」
『.....僕は─────』