銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第16章 ガロプラと小さな傀儡
「敵の人型トリオン兵強くない。多分一体だけならモールモットの方が強いよ。色的にはB級下位と似たような感じ。でも数が揃うとちょっと変わる。面倒くさそうな相手だね。犬っぽいのも雑魚だけど数が多そう。そもそも撹乱メインって感じの色してる。」
そこまで言うと天羽はモニターに移る4人の人型ネイバーに視線を向けた。
「侵入してきたネイバーはどいつもA級以上のいい色してるね。特に髭のおじさん色分けで行けば忍田さんに似てる。それに.....」
「どうした。天羽」
「フードの人。海影先輩と同じ色をしてる。」
【!!?】
「つまり、このフードの人型ネイバーが海影隊員の可能性があるというんだね!?」
「まだ分からない。たまたまかもしれないし。操ってもない限り向こうがすぐに海影先輩を使ってくるわけないからね。でも仮に海影先輩だった場合かなり手強くなると思うよ。本気を出したあの人ほど面倒な人いないから......」
「外の連中を呼び戻します?俺のワープですぐ呼び戻せますよ。」
「いや。外が押されればさらに敵の侵入を許す恐れがある。そうなれば中の状況も悪化する。外の戦力は削れない。侵入した4人は中の人員で対処する!外での推し負けが最悪の展開だ。立て直して押し返すぞ!外の人員に指示を送れ!」
「「了解!!」」
忍田の指示に冬島、沢村はすぐさま外のスナイパーに指示を送る。
「(敵のトリガーの性能が分からないのは不安要素だが侵入者4人なのは少なすぎる。外にトリオン兵を指揮しているネイバーがいるはずだ。それに天羽の言うこともある。一刻も早く押し返さなければ.....!)」
忍田の不安が降りの募っていく。
そんな中忍田の命令を受け、急行した辻、緑川、米屋、三輪が外に加勢していた。
『....!』
「どうした?ミカゲ」
何かを察知したミカゲが一瞬動きを止めた。
それに吊られるようにして3人も動きを止める。
『外が押し返されてる。4人、加勢しに来た....みたい。それにトップクラスの。コスケロ.....』
「何?」
『そっちに敵が2人行く。多分槍使い.....警戒し────』
「ミカゲ!」