銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第16章 ガロプラと小さな傀儡
「ガトリン隊長。念を押しておきますがこの基地でアフトクラトルの捕虜を発見した場合、奪還の必要は無い。邪魔であればこちらで処理していいということでいいですか?」
『「!?」』
淡々と告げるラタの言葉にレギーと海影はありえないと言わんばかりに目を見開く。
しかし、問いかけられたガトリンはただ冷静に告げた。
「それがアフトの通達だ。会話の記録も取ってある。」と。
「了解────!?」
ラタが頷いた瞬間
視線の左端に一瞬小さは人影が見えると、緑の帯がミカゲ達に向かって伸びてきた。
『赤月っ!!フルシールド!!』
ギンっ!!!
咄嗟に海影がラタ達を守るように赤月で全体にシールドを張る。
そして遠隔斬撃の効果が切れると同時にタラが開けたワープゲードでその場から逃げ出した。
「(あららー。風刃の性能もアフトクラトルからバレてたかぁ。けど相手の姿は見えた。)やっぱりお前なんだな.....」
迅は閉ざされたワープゲートを前で苦笑いを浮かべた。