銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第16章 ガロプラと小さな傀儡
* * *
「まずいな....」
その様子を別室で見ていた天羽はどこか焦った様子で呟いた。
「人型トリオン兵の中に色が違う奴がいる。」
「なに!?」
「(しかもこの色....気の所為だといいんだけど...)」
天羽はどこか不安そうな表情を浮かべるとまた画面へと視線を戻した。
「トリオン兵侵入!数は[4]です!人型ネイバーです!」
「何!?トリオン兵に化けとっただと!?」
騒然とする作戦室を他所に侵入したミカゲたちはヨミのサポートの元、遠征艇を目指し突き進む。
「侵入成功。建物の構造情報を更新。目標までのルートを表示します。」
『ヨミ。隔壁が閉じ始めてる。当初のルートは進めそうにない。』
「わかった。なるべく最短ルートに誘導する。」
「予定通り10分で済ませるぞ。最短で行く敵はなるべく無視だ。追っ手がかかったらウェンが止めろ。」
「OK隊長。」
『ウェン....気をつけて。玄界の兵は....多数で攻めてくる。』
「わかった。肝に銘じとくよ。」
「俺とラタそしてミカゲで【目標】を破壊する。」
『「了解」』
「レギーとコスケロは可能な限り敵を引きつけろ。」
「了解!」
「了解です。」
「ヨミは全体のサポートを頼む。」
「はい。」
「そして最後にミカゲ。お前に1つ仕事がある。」
『?』
ミカゲは不思議そうな顔をすると、ガトリンはチラリとミカゲの顔を一瞥する。