銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第16章 ガロプラと小さな傀儡
* * * *
「では作戦を開始するぞ。」
ガトリンの合図を皮切りに、戦闘準備に入ったミカゲたちは椅子から立ち上がる。
【了解!】
「ゲートを開きます。」
『あれが、僕の元いた場所....あそこに元仲間がいるの?』
ゲートの先にある光景に海影は何故か言いようのない懐かしさを感じる。
すると
ツキンッ!
トリオン体なのに頭痛がした。
ザァーと目の前に砂嵐が散り、何か映像が流れ始める。
【×××!】
『うぐっ....またっ....』
「ミカゲ?どうかしましたか?」
『なん、でもない。(今は作戦に集中しないとっ....)』
ラタの声にハッとしたミカゲは痛む頭を抑えながら、ブンブンと首をする。
その様子を見てラタはすこし心配そうにミカゲを見つめた。
「頭でも痛いのですか?」
『いや......本当になんでもない、大丈夫。』
「そうならいいですけど。」
「ミカゲ。フードを被っときな。顔を見られたら気まずいだろ?敵とはいえ元仲間と会うんだからさ。」
『うん。ありがとう.....ウェン』
「では、作戦開始だ!」
ミカゲがフードを深々と被ったことを確認すると開始を合図を出したガトリンは変装のトリガーを起動させる。
それに続いてミカゲ達も起動させると、先陣を着るガトリンに続いた。