• テキストサイズ

銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第16章 ガロプラと小さな傀儡


* * * *
────日暮れ

当たりがすっかり暗くなった頃
迅のサイドエフェクトが反応した。

「....!?(おいおいマジか....)」

何かを見た迅の顔が苦引くつく。
そして持っていたトランプを投げ捨てると立ち上がった。

「どうしたの?」

「.....敵が来る。」

「おっ。やっとか来たか。」

苦虫を潰したような表情の迅とは反対に太刀川の顔は嬉しそうにニヤつく。

「忍田さん!敵が来ます!パターンは一応【A】で!」

「....わかった。予定通り人員を配置する。」

「パターン【A】ってことは本部防衛だな。OKOK」

固まった体を解しながら、作戦室を出ていこうとする太刀川に鋭い視線をむける迅。

「....小南。太刀川さんについて行け。」

「太刀川に?なんで?」

「太刀川さんが.....ぶった切られる未来が見えた。」

「.....!?」

「今回の相手....思ったよりも厄介かもしれない。」

迅の顔が険しくなった瞬間
ボーダーの危険地帯にゲートが開く

「ゲート発生!北東方向距離400!レーダーに多数の反応あり!ネイバーの計画的侵攻と思われます!」

「屋上のマーカーに飛ばすぞ」

冬島の声とともに待機していたスナイパー組たちが彼が仕掛けたワープを使って所定の位置に着いた。

「B級ランク戦夜の部まであと30分

上位は東隊、弓場隊、影浦隊
中位は玉狛第二、香取隊、柿崎隊が対戦予定です。

予定通りランク戦を実施するのならこの6チームは防衛任務に参加できません。いかがなさいますか?」

「問題ない。そのままやってもらう。迅の予知では可能性が薄いが....万が一隊員を狙った場合はランク戦を中止して先頭に参加だ。指揮は東がとる。会場警備の風間隊と解説の2人にもそう伝えてくれ。その他の隊は北東に集中だ!!
トリオン兵の大群が来るぞ!」
/ 245ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp