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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第4章 ボーダー本部


「迅悠一!お召しにより参上しました!」
 
『九十九海影。到着しました。』
 
二人は会議室に入るやいなや敬礼をする。
そして迅が席に座り、海影は迅の隣に立つ。
丁度城戸の隣に立つ三輪と同じようになっている。
 
「揃ったな。では本題に入ろう。昨日から市内で開いているイレギュラー門の対応策についてだ。」
 
中央に座っている本部司令、城戸正宗が口を開く。 
「待ってください!まだ三雲くんの処分に結論が出ていない。」
 
そう唇を切ったのはボーダー本部長忍田真史。
ノーマルトリガーに置いては右に出る者はいないと謳われる程強く、かのA級1位の太刀川慶の師匠でもある、ボーダー最強の男だ。
 
「結論?そんなもの決まっておろう。クビだよクビ。重大な隊務規定違反、それを一日に二回もだぞ?」
 
「他のC級隊員にマネされても問題ですし、市民に「ボーダーは緩い」と思われたら困りますしねぇ。」
 
と修に対する批判の声をあげるのは本部長開発室長鬼怒田とメディア対策室長根付。

『皆さん...手厳しいね。』
 
「おお。すごい言われようだな。」
 
感心するように迅が声をあげ、三雲は何も言えないのかずっと黙っていた。
 
「私は処分に反対だ。三雲くんは市民の命を救ってる。」
 
「ネイバーを倒したのは木虎と九十九隊員でしょ?」
 
「その木虎が三雲くんの救助活動の功績が大きいと報告している。」
 
「ですがねぇ。」
 
『私もシノさんに同じ意見ですね~。』
 
処分に反対を示す忍田とそれを渋る根付を遮って今まで黙っていた海影が口を開く。
その瞬間海影対して一斉に視線が集まった。

「ほう。何故だ?海影」

突然の意見に城戸が興味深そうに発言をした海影に視線を向けた。
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