銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第4章 ボーダー本部
「ゲホッ!ゲホッ!」
『ゲホゲホッ!』
イルガーと共に川に落ちた木虎と海影は急いで川岸に上がると、わいわいと声が聞こえる方へと向かった。
「あのまま生き埋めになるかと思った。きみのおかげで助かったよ!」
「ありがとうございます!」
修を中心に市民の人達が何かを話していた。
それからは事後処理や何やで木虎は市民に説明を始める。
『修!遊真!』
「あ、海影先輩。先輩も戦ってたんですね。」
「よ!ミカゲ。」
ふぅと海影は無事そうな二人をみて安堵の表情を浮かべる。
そして街を見ると少し悲しそうな声でポソリと呟いた『4年半前と...同じだ』と。
「街が壊されるなんて...こんな光景を見るのは4年半ぶりだ...」
『そうだね。でも、何で...』
「イレギュラー門をどうにかしない限り、また同じような事が起こる可能性はあるな。」
『イレギュラー門かぁ』
また問題が増えたと言わんばかりにはぁと盛大なため息をつく。
「九十九先輩。今日はありがとうございました。報告は私からしときます。」
事後処理を終えたのだろう。
木虎が海影の方へと駆け寄ってくると海影に頭を下げる。
『いいよ。このくらい。木虎もよく頑張ったね!報告よろしくね。お疲れ様』
「はい!」
海影はその後、木虎たちと別れ、さっきまで自分がいた本屋へと足を向けのだった。