銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第4章 ボーダー本部
「いや、それでは駄目だ。」
換装して遊真の左手に入っているレプリカが止めに入った。
理由は遊真がブラックトリガーを使いイルガーに攻撃すればボーダーに見つかってしまうからという事だった。
「バレずにやるのはムリじゃん」
ムゥ。と遊真は口を3の形にするとう~んとどうしたものか考え始める。
「キトラとミカゲがイルガーを自爆状態まで追い込んでくれた。今から攻撃しなくともイルガーを倒せる。」
まるでヒントを与えるようにレプリカは今の状態を説明するとその意図を組んだのか、遊真の顔は自信満々の表情ヘと変わっていく。
「そっかじゃあ、人がいない所に落とせばいいのか。」
何が良い案が思い付いたんだろう、レプリカに命令すると遊真は印の準備に取りかかる。
その頃海影達は必死に柱を破壊するため動いていた。
ガンッ!!ガィンッ!!
いくらスコーピオンで切りつけても、メテオラを当てても硬く壊れる気配がない。
『止まれ止まれ!』
「とまれ!!!止まりなさい!! !」
焦った木虎はイルガーの背に空いた穴に何度も何度も銃を打ち続ける。
『くっ!このままじゃっ!』
街はもう目の前に迫っている。
このままでは街がふっ飛びかねない。
もうブラックトリガーの赤月を使うしかない。
そう思った時だったイルガーの体がまるで川に引き寄せられるように急に川の方へと向かう。
「(何...!?引き戻され....)」
『(遊真!?)』
遊真のブラックトリガーの印の鎖により引き寄せられたイルガーはそのまま川に引き寄せられる。
それを見た海影はニィィと笑った。
『木虎!!飛べ!!』
「え!?」
『いいから早く!!』
海影の突然の指示に木虎は戸惑いながら指示通りにイルガーから飛び降りた瞬間
海影は最大火力で巨大なメテオラを展開し、イルガーに叩きつけた。
するとメテオラの爆風と遊真の引く力により川に叩きつけられたイルガーは
ドオオオオオッ!!と地響きのように轟音をたてながら爆発した。