銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第12章 大規模侵攻
「『おいこらメガネ!!/修!!』」
ドドドドドドンッ!!
「....!?」
「ボサっとすんな!基地まで行きゃまだ全然助かる!」
『走れ修!修のやるべきことをしなさい!』
「ぼくのやるべきこと.....」
虚ろな目をしていた修がハッ!と目を覚ました。
そうだまだやるべきことはある。
遊真にレイジにそして麟児に頼まれたことを思い出した修は千佳を拾い上げると走り出した。
「基地に向かいます!サポートお願いします!」
「おー行け行け。こいつには一発お返ししなきゃ気がすまねーぜ。」
『ここから先には行かせない。蜂の巣にしてやる!』
「半分頼んだぞ。海影。」
『目視で全部落とす。』
そういうと同時に弾を展開し、飛んできた弾を落としていく。
出水が止められなかった弾を海影が、海影が止められなかった弾を出水が、
まるで以心伝心、阿吽の呼吸と言わんばかりの2人の連携は人型さえも感心するものだった。
すると人型は魚から小さな蜂へと弾を替え、2人を襲う。
これにはさすがの2人も予想外だったのだろう。驚いた表情をしていた。
「虫....!?(そこまで細かく出来んのか!)」
『細か。落とせる?』
「やるっきゃねーだろ。」
『だね。』
飛んでくる蜂を2人は相殺してく、だがあまりの細さに2匹出水の弾を掻い潜り、飛んで行った。
『シールド!!』
ビチチッ
咄嗟に海影がシールドを張ったことにより何とか、直撃を免れた出水だったが、焦りを隠せないでいた。
「サンキュー海影。」
『どういたしまして。』
「どうした?一発お返しするんじゃなかったのか?」
「.....余裕こいてんじゃねーぞ。このわくわく動物やろう。」
『あんたのトリガーはお見通しなんだよ。
あんたのトリガーは......』
『「トリオンにしか効かねーと見た!」』
「『メテオラ!!』
2人はメテオラを展開すると人型ではなく、人型の周りにある建物へと攻撃をする。
「うおっ!なんだあ!?」
驚く米屋をよそに建物は次から次へと人型を襲っていく。
しかし、所詮は2階、1階の建物、そこまでの攻撃力はなかった。