銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第12章 大規模侵攻
「こんにゃろう....!新型と連携してきやがる。」
『陽介まだ戦える?』
ゾクッ!と背筋が凍る。
先程まで普通だった空気が一瞬にして氷点下に下がり、その冷たい空気を方向を見ると、冷たい目をした海影が敵を見据えていた。
自分に向けられているものでは無いとわかっているが、どうしても恐怖が腹の底から湧き上がってくる。
「腕やられたけどまだいける!」
『OK。』
「あらら....!また状況が変わったな.....!
メガネくん!女子連れて逃げろ!」
『早く行って!千佳のことお願い!』
「『ハウンド』」
2人は同時にハウンドを展開。
飛んできた鳥を全て目視で落としていく。
「ヒヨコ1匹通すかよ!」
「いい腕だ。」
『公平!足元!』
「...!!(トカゲ...!?)」
バチッ!!
「ぐっ!」
脚を半キューブ化された出水は立てるわけもなくその場に這いつくばった。
「高い火力。繊細なトリオンのコントロール。ランバネインと撃ち合っただけのことはある。」
「(派手な鳥はフェイントかよ...!)
意外とやらしーじゃねーか。」
お互い睨み合っていると側面から気づかれないように近づいた修がアステロイドを撃つ。
しかし、それは目の端で捉えられ、ギリギリのところで全てキューブ化させられた。
「.....!!」
「戦術は拙いがやはり驚異的なトリオン量だな。」
キュパッ!
鳥は勢いよく修たちへと飛んどいく。
それを見た修は低速散弾、海影はハウンドを展開する。
『ハウンド!!』
人型の前で巨大なキューブを展開した海影に人型は興味深そうに見た。
攻撃はいとも簡単に避けられてしまった。
ドンッ!ドンッ!
『...!!』
「修く...逃げて...」
「千佳ぁぁぁぁぁっ!!」
キューブ化してしまった千佳を見て修は顔を青ざめるとその場に崩れ落ちた。
ぼくのせいだ。
ぼくが不用意に攻撃したから。
出水先輩も海影先輩も逃げろって言ったのに
修は酷く後悔をしていた。
それを見た人型はさらに追い討ちをかけるように、修へと攻撃の手を伸ばす。