銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第12章 大規模侵攻
「....?どした?チカ子」
「おい。急に固まってどうした?」
固まってしまった2人を見て修と夏目と出水は不思議そうな顔をする。
すると海影の目の色が紫色から黄色に変わり、千佳がボソリと呟いた。
「鳥.....!」
『今すぐ走って逃げて!!早く!』
「急にどうした?海影?」
『人型が来る!』
海影がそう叫ぶ。
その場の全員が千佳が見ていた方向を見た。
すると1人の人型の周りに淡い青色の鳥が何十羽も飛んでいたのだ。
「アレクトール」
「攻撃が来ます!! 」
ギュンッ!と飛んできた鳥はその勢いを止めることなくC級や京介に飛んでくる。
『触っちゃダメ!チッ!ハウンド!!』
海影がハウンドを展開したが時すでに遅し。
ハウンドをすり抜けた鳥達は真っ先に数名の隊員へと向かっていく。
鳥に体当たりされたC級たちは全てのトリオンキューブになってしまった。
「これは....!鳥に触るな!!キューブにされるぞ!!」
「生き物のかたちの弾か。動きは複雑だけど....」
「落とせねー速さじゃねーな!」
パキィン。
弾を切り裂いた2人の武器がキューブ化する。
それと同時に新型が米屋と緑川に攻撃をしてきた。
つまりは連携だ。
地面に叩きつけられた緑川に魚の弾が襲いかかる。
咄嗟にシールドを張るもそのシールドさえ、キューブ化して緑川を襲った。
「やべっ....!ベイルアウト!!」
ドンッ!!!
緑川の身体は流星のごとく本部へと飛んでいった。
それを見た海影はギリィッ。とスコーピオンを握りしめた。
その瞬間海影の中で怒りがふつふつと湧き上がる感覚が芽生えていた。