銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第12章 大規模侵攻
「うおっ!?なんだこありゃ!?」
「(千佳か....?いや、アイビスじゃない。2人分の弾があった。誰だ.....!?)」
混乱するその場をアフトクラトルの人型はまるで見つけたと言わんばかり笑っていた。
「ラービット全壊.....!計測器がエラーを起こしました。」
「期待以上だな。それもまさか2人も居るとは。窓を開けてくれミラ。出るつもりはなかったが......[金の雛鳥]と[銀の鳥]は俺が捕らえよう。」
そう言って立ち上がったのはこの部隊の隊長だった。
まさかこれがこれからの戦いをより困難にさせることとなる。
「新型が吹っ飛んだ!?なんだ今の!?」
「三雲先輩とつくもん先輩....!?」
「....まず1匹!次は正面のやつだ。来るぞ!」
「うん!」
意を決して修と千佳が攻撃をしようとした時だった。
「アステロイド + アステロイド
ギムレット」
出水の合成弾が新型を襲う。
脚をやられ止まった新型の隙を見て修は千佳のトリオンを使ってアステロイドをお見舞する。
アステロイドが当たった新型はガラガラと大破するとそれ以上は動くことはなかった。
『粉々じゃん....すごい。』
「いや、お前も大概だからな.....トマホークであそこまでやるのお前ぐらいだからな?」
『そんなことないよ。公平も出来る。出来る。ガンバっ!』
「お前とトリオン差どんだけあると思ってんだよ。たくっ.....おい。メガネくん。おまえ何者だ?トリオン半端ねーな!」
「玉狛支部の三雲修です。
こっちは同じ玉狛の雨取千佳
本部所属の夏目さん。
さっきのはぼくのトリオンじゃなくて、千佳のトリオンをぼくのトリガーで撃っただけです。」
「あまとりちか....?[玉狛のトリオン怪物]か!俺は出水。俺らで新型を片付けようぜ!」
『本気で言ってるの!?公平!』
「マジだけど?撤退戦のつもりだったけど上手くやりゃ全部殺せそうだ。」
「はい!!」
『わかっ─────』
───ゾクッ!
わかったと言おうとした瞬間
千佳と海影は嫌な予感を感じ、すぐに嫌な予感がした方向を見た。