銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第12章 大規模侵攻
「いい釣りだ。東さん。海影。」
そう言って笑ったのは荒船隊だった。
しかし
「もう3人増えたか。これで9人。」
『(こっちが釣られたな。)荒船隊警戒してください!攻撃が来ます。』
「マジかよっ!」
海影が警戒した次の瞬間
人型曰くケリードーンと呼ばれたトリガーは形状を変えると四方八方に飛んでいき、荒船隊の隊長荒船哲次以外の2人を貫いた。
『っ!皆。聞いてください。私がメテオラで煙幕を張ります。その隙にそれぞれ別の方向に散ってください。』
「「「了解!!」」」
『3カウントで行きます。』
3....2....1.....
『メテオラ!!』
「!?」
海影は左手を空にかざしメテオラを展開させる。
それを見た人型は一瞬驚いた顔をするとすぐにシールドを張り、海影からの攻撃に備えた。
それと同時に計8個に分裂させ人型に向けて撃ち放つ。
────ドオォォンッ!
爆音と共に張られた分厚い煙幕に紛れ4人は一斉に別々の場所に別れた。
「ふむ。なかなかのトリオン量。これは....新たな神になれるかもしれん。兄...いや、隊長に報告するとするか。」
人型がそう呟きほくそ笑んでいるのをこの時の海影は知らなかった。