第12章 大規模侵攻

突然目の前に黒々とした門が開いき、中から1人の背の高い青年が出てきた。
　
「4人だけか。拍子抜けだな」

『角付き！？』
　
「ひ...人型ネイバー...！？」
　
【距離を取れ。太一。海影。この間合いはまずい。下がって警戒区域に誘い込むぞ。】
　
東による冷静な指示で東を含め3人は一斉に警戒しながら後ずさる。

「数を見て侮るのは良くないな。コツコツと片付けていこう。」
　
『(ブラックトリガーじゃなくてもこれはキツそうだな。)...シノさん。九十九です。人型が現れました。』
　
【了解した。他の隊も人型に遭遇している。
すぐに人型の情報を集めて海影に送る。各隊のオペレーターは全人型の情報を海影に送ってくれ！
　
海影、今からお前は自分の判断で動け。無茶だけはするな、いいな。】
　
『了解（...無茶ねぇ。そうも言ってられないと思うけどなぁ。）』
　　
通信が終わった瞬間
人型は溜の動作をすると攻撃をしようとしたその時だった。

ドンドンドンドンドンッ！！
　
数発の弾が人型に打ち込まれる
弾丸が飛んできた方向を見ると茶野隊の茶野真、藤沢樹が銃先を人型に向け立っていた。
　
「東さん下がってください！」
　
「気をつけろ！こいつは既に...


臨戦態勢に入っている！」
　
東が茶野隊に注意喚起をした瞬間
噴煙の中から眩い光が放たれシールドごと2人の体を貫いた。
　
【戦闘体活動限界ベイルアウト】
　
『い、一時撤退！！』
　
「一撃！？」
　
「(この威力なら連射はないはず...)」
　
そう考えた瞬間
焦りの混ざった海影の声が東に届く。

『東さん！連射来ます！避けてください』

衝撃の言葉に後ろを向くと、海影の言う通り人型は連射体制に入っていた。
東は自分の考えが甘いと悔い、予想外のことに目を見開いた。
予想外のことに人型の左手が変形したと思うとあの破壊力の強い弾をなんと連射し始めたのだ。
　
『何でもありかよっ！』
　
「ぐぁ！」

「『太一/くん！』」

なるべく障害物を盾として使い弾を避け、後退しようとしても、弾は障害物さえもお構い無しと言わんばかりに攻撃を当ててくる。
　
「はっはあ！！あとはお前らだけだ！！」
　
【目標補足】
　
パンパンと銃声が響きわたり、人型へと飛んでいく。
これにはさすがの人型も予想外だったのか一瞬目を見開いた。