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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第4章 ボーダー本部


「ありがとうございました。」
 
『良かった。欲しかった本買えたし、公平のも買えた。良かった。良かった~』
 
本を買い、ご機嫌な海影が店の外に出ようとしたその時だった。
 
ウーーーーーっ!!
 
本日二回目の緊急警報が鳴り響く。
鞄と本をホッポリ出し、海影が慌てて店の外を出ると、目の前の川にイレギュラー門が開いているのが見えた。
 
『嘘でしょ...こんな街中で...しかも一日に2回も。どう考えてもおかしいでしょ。』
 
呆然と立ち尽くす海影を追い込むかのように、門の先から出てきたのは見たことのないネイバー。
追い付かない思考を整理していると、空を飛んでいたネイバーから何かが落とされる。
ヒューーーーーー
花火の打ち上げるような音が聞こえた瞬間、
ビルに激突したその何かはバンっ!!と音を立てて弾ける。
どうやら、爆撃のようだ。
 
「きゃあぁぁぁぁぁっ!」
 
そこら中から悲鳴と黒煙が立ち上ぼり、街は地獄絵図。
その後継の中、海影は落ち着くようにふぅ。と息を吐いた。

『他の部隊を待ってられないな。』
 
急いでポケットからトリガー取り出と海影は声高々に叫んだ。
 
『トリガーON』
 
その声に答えるように起動したトリガーは海影体を戦闘体へと変えていく。
 
『さぁ。始めますか。』
 
換装し終えるとすぐさま橋のてっぺんへと飛び上がり、ネイバーを見上げる。
かなり高い場所に来たというのにネイバーをまだ海影の頭上を飛んでいた。
 
『ここからスコーピオンは届かないか。』
 
「九十九先輩!!!」
 
頭上のネイバーをハウンドで川に叩き落とそうと考えていた時だった。
いきなり、海影を呼ぶ声が聞こえて来た。
とっさにその方向を見ると、嵐山隊のオールラウンダーである木虎藍が此方に向かって手を伸ばしている。
 
ガシッ!!
 
その手をしっかり握るとそれを確認した木虎はワイヤーを回収し始める。
銃に収納されていくワイヤーは自然と海影たちをネイバーへと近づけていき、二人はネイバーの背中へと着地した。

『ありがとう。木虎』

「いえ。一気に倒しましょう!それにこのネイバー.....」
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