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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第4章 ボーダー本部


ウーーーーーーッ!!!

けたたましいサイレンの音が鳴り響く。
その場にいた三人は一斉に立ち上がり、周囲を見渡した。
 
【緊急警報!
 門が市街地に発生します
市民の皆様は直ちに避難してください。】
 
『はあ!?市街地に?!』
 
嘘だろと言わんばかりに海影は声をあげる。
イレギュラー門が現れたのだ。

「どうするんだ?秀次!」
 
わくわく半分、焦り半分の米屋が体調である三輪に指示をあおぐ。

「嵐山隊が行くらしい。俺たちはそのまま待機だ。」
 
携帯を手にした三輪がそう言う。
どうやら本部から連絡が入ってきたらしい。
三輪を除いた二人は少し不服そうにそうか。というと大人しく嵐山隊のチームメイトである、時枝と佐鳥を見送った。
 
それからは後は特にどうということもなく、放課後となったときに時枝から事情を聞いたぐらいだった。
 
『よいしょ。』
 
「あれ?九十九。もう帰るのか?」
 
学校を出ると三輪待ちの米屋が立っていた。
 
『うん。今日は支部に行く前に本屋に行って公平が頼んでた本を受け取りにね。ついでに本を買いにいくんだ!』
 
めっちゃ嬉しそうに笑う海影に米屋は可笑しそうに笑う。
 
「マジか。ホントお前らこれで付き合ってないとかマジで可笑しいわ。」
 
『そう?幼馴染ならこれくらいのこと普通じゃない?』

「(いや、普通じゃねーよ。)てか、お前本当に本が好きだよな。」

『まぁね!じゃあまた明日!』
 
「おう!」
 
お互いにバイバイ!と手を降ると、海影は少し軽い足取りで橋の近くにある本屋へと足を急がせたのだった。
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