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銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】

第12章 大規模侵攻


指示通り奥寺の陽動を東が援護し、隙を見せたところで背後に回った海影が耳を破壊。
そして体制が崩れたところで、またもや海影が核である目を破壊した。
 
「あと一体だ!このまま連携を崩さず行くぞ。」
 
『九十九了解!』
 
「奥寺了解!」

東はA級でさえ単体で挑めば食われると言われているトリオン兵に怯むどころか冷静にそれも、奥寺を指揮しながら対処していく海影を見て笑みを浮かべていた。
 
────ズドォォン
 
削りに削られ、核である目を破壊されたトリオン兵が地面へと崩れ落ちる。
 
『ふぅ....こいつら何人か食ってたんだ。』

海影は倒したラービットの腹を開くと、キューブ化した数人のB級隊員を回収する。
 
「あっという間でしたね....東さん。」
 
「そうだな。さすが海影だ。」
 
『そんなことないですよ!東さんの援護と奥寺くんの陽動のおかげです!

シノさん!こちら九十九。新型を排除した!』
 
海影は目の前にいる新型を全て排除すると、細い息を吐いて、明るい声で忍田に報告をいる。
 
「まさかこの短時間で本当に倒してしまうとは...」
 
「流石九十九隊員。一番乗りですね。」
 
と根付の声が感心するような声を上げた。
その場の誰もが海影の圧倒的な実力に歓喜と感心の声をあげる。
だか、それは束の間の喜びでしかなかった。
トリオン兵の目を通して海影の戦いとトリオン能力を見ていた者が密かに微笑んでいたことをこの時の海影には到底知るよしもなかった。

『シノさん。次の命令を』
 
「ビィービィー!!ザッ───ジジジッ!!」
 
『ん?ノイズが酷い』
 
報告が終わり、次の指示を仰ごうとした時だった。
異常なほどのノイズが入り、何を言っているか分からない、感度不良だ。
何かあったのか、ふと本部の方に視線を向けると3匹の爆撃型トリオン兵のイルガーが本部に特攻をしかけていた。
 
『はぁ!?』
 
「おいおい....嘘だろう?」 
 
焦る3人だったが、そのうち2匹は太刀川の手によって、排除されたが、1匹は本部に突っ込むとすごい爆音と爆風とともに弾け飛んだ。

「追撃はないみたいだな。」
  
『....まるで動物の狩りみたい....』
 
「「え??」」

『巣を叩いて何かをおびき出そうとしているような....いや.....でも....』
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