銀の鳥に幸せのトリガーを....【ワールドトリガー】
第12章 大規模侵攻
【シノダ本部長。ミカゲ。】
今まで無かった行動に忍田は焦りを覚えていると海影の間に、その通信を聞いていたレプリカは何か心当たりがあるのか通信を割り込んできた。
【それはおそらくかつてアフトクラトルで開発中だった捕獲用トリオン兵[ラービット]だ。】
『ちょっと待って、その話だと1つ疑問があるよ。捕獲用って大型の仕事じゃないの?』
【海影の言う通りだ。だが、ラービットは"トリガー使い"を捕獲するために作られたトリオン兵だ。】
『市民だけじゃなくて、こっちも狩の対象なのか。チッ。厄介だな。』
「なっ.....」
「なんだとぉ!?」
レプリカの思わぬ一言を聞いた根付と鬼怒田は、酷く驚いたよう声をあげ、勢いよく椅子から立ち上がる。
【他のトリオン兵とは別物の性能と思った方がいい。A級でも単独で挑めば食われるぞ。】
【....わかった。海影!東!すぐに増援をおくる。それまで凌いでくれ!】
『....シノさん。B級を下手に割くよりは集結させてください。そっちの方が安全です。私の方は大丈夫です。いざとなったら奥の手を使うので!』
【なっ!?】
「何を言っている!ばかもの!話を聞いていたのか!!A級でも単独で挑めば食われかねんのだぞ!」
海影の予想だにしない言葉に鬼怒田、根付、東は唖然とし、鬼怒田は怒りで顔を真っ赤にしながらみかげに怒鳴る。
『いった。鬼怒田さん。大声出さないでくださいよ。めっちゃ耳痛い。』
「言っとる場合か!!」
緊張感の欠けらも無い海影に鬼怒田はさらに怒鳴る。
するとその刹那。