第4章 政宗の嗜好部屋。
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今も俺が突っ込んだ手のせいで 捲れ上がる裾を必死で押さえてやがる。可愛くて笑っちまいそうになるのを堪えて、わざと内腿を着物が大きく乱れるような撫で方をしちまう。口づけに集中できてない唇からは少し乱れた吐息が漏れだした。そんな愛梨を一旦全てから解放してやる。
「……??…」
「たまには愛梨から口づけて欲しいな。」
膝から下ろして立ち上がると、愛梨は動揺した目を俺に向けてくる。俺が微笑み掛けると、愛梨は一歩近付いて俺の胸に手をついた。
「届くか? 背伸びしてみろ。」
遠慮がちに俺の肩に手を掛けて 爪先立ちで迫ってきた愛おしい顔に、俺も屈んで顔を寄せてやる。唇が掠めてどちらからともなく舌を絡めた。
着物の上から、二つの膨らみの先端を 指の甲で軽くスーッと下から上へと擦り、尻も丸く撫でてやれば 微かな吐息が漏れピクリと震える。
全ての感覚がじれったくなってきて、俺も荒い息を愛梨の口の中へ吐き出して欲を紛らわした。直に愛梨の肌に触れたくなって、後ろへ回り衿を少し緩めて隙間から手を忍び込ませた。温かく柔らかな胸を揉めば益々じれったくなっちまった。
「気持ちいい? ここ… 感じるか?
… …… どうされたい?」
愛梨は後ろの俺に顔を向けようとして途中で止めた。目は合わせない。答えられず 愛梨は困った顔して笑って見せ誤魔化した。
「恥ずかしいんだな。
…いいのか? なんでもするぜ?」
愛梨は頷いた。
後ろから強引に衿を左右に開く。着物の中には桜の蕾が二つ隠されていた。後ろから両方の蕾を人指し指で優しく撫でてやる。
「ほら もう立ってる… 綺麗だ。」
肩に顔を埋めて首筋に口づけし舌を這わせる。耳殻を甘噛みして舐めれば、声を我慢して愛梨の息遣いが甘く乱れた。
「この上立てるか?」
「ぁ…っ」
聞きながら、後ろから抱き上げ腰掛け台の上に立たせた。愛梨の目線が高くなり、不安そうに俺を見下ろしてくる。
触ってくれとばかりに、愛梨の胸が俺の顔の前で揺れた。顔を寄せ桜色の蕾をペロッと舐めて愛梨の顔を上目遣いで見た。
(まーた そんな顔しやがってっ)
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