第4章 政宗の嗜好部屋。
「…… …政宗…」
「んっ? …どうした?」
今、台所で昼餉の片付けをしていた愛梨を 後ろから抱き締めて撫でくり回してる。 この城の姫のくせして、何でこんな場所で後片づけなんかやってんだか。まぁ こうやって人気のない場所で二人っきりになれるのは悪くない。
「いろんなとこ触って、
気持ち良くさせてやろうか?」
「ぇっ… 」
耳もとで囁けば ピクッと愛梨の体が反応した。
「ふっ、可愛いな。」
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小柄で俺の胸元に収まる愛梨は、後ろから抱いていても上から表情を覗き見れる。
元々なかなかな内気具合で、本能寺からこの安土に連れて来た当初は、うんともすんとも言わず心配したもんだ。今やここにいる武将らの愛玩姫のようになっているが、愛梨にこんなことをして良いのは俺だけだ。
「もういいから、座れよ。」
手に持ってる皿を取り上げて、広い腰掛け台に座って俺が膝を叩くと そこに硬い顔して愛梨は座った。 こういう行為のとき、未だに愛梨は無口になる。そういう所が俺に火を付けてる事はしらねぇだろうな。
俯き どうしていいのか分からないって風の愛梨に顔を寄せて 少し顎を誘導してやれば口づけに応じる。愛梨は従順だ。勿論本気で嫌がるような事はしないが。
静かな昼下がりの台所で、淫靡な音を立てながら ねちっこい口づけで舌をゆっくりと舐め合う。前掛けの下に手を入れ愛撫した。俺の脚に座ってると愛梨は地に足がつかないらしく、一生懸命足を突っ張っているようだった。
体を硬くしてるとこに、俺は前掛けより更に内へと手を滑らせる。慌てる愛梨の体を支えて 唇は塞いだまま裾を割って素肌を撫でた。
「どうだ? ……恥ずかしいのか? 」
愛梨は目を泳がせて頷く。こういう愛梨の表情を見ると えらく悪い事をしてるようで興奮する。これまで戯れに好んで抱いた女達とは随分種類が違う。
とにかく、愛梨には優しく 気持ちよくさせてやりたいと思う。で、羞恥で泣かせてしまう寸前まで苛めたくもなる。それもこれも可愛さ余ってだ。
………………