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【NARUTO】繋ぐ場所【カカシ】

第8章 火影の合否判定


 きゅぅ...と胸の奥が締め付けられた。
 カカシに認められたようで、嬉しかった。
『カカシのおかげよ...』
 さきは心から感謝した。


『あの...それで、一体私の何を火影様はお取りに?』
「おぉそうじゃったな。 何を隠そう、お主の家じゃ。」



 ...い、え...?!?!
 まさかの返答に再びさきは目を剥いた。



『い、いぃ家ですか?!...家?!』
「そうじゃ。 大切であろう?」
『あ、あのっ火影様! あの家は元々私の物って訳でもなくカカシの物であって...そのっ...!』
「なんじゃ、お主にとって大切なものではなかったのか?」



 そう言われると、何も言い返せない。
 大切も何も、今のところ、あのカカシと住んでいる小さな家しかさきには帰る場所はないのだから。



『...大切です。 凄く。』
「それを約束の品として受け取った迄じゃ。 なに、心配することは無い。 次の家が決まるまで宿くらいは用意する。安心せい。荷物もこちらで全て預かっておるからの。 いつでも引き取りに来るが良い。」
『ありがとうございます........あの、カカシは...』
「カカシも勿論、今は住む場所などない。 三日後には暫くの間、里外へ任務じゃったな。 この三日間はお前の宿もワシが見よう。」



 さきは再三再四驚き、眉をハの字に寄せてカカシを見る。



『えっ...カカシ里外に行っちゃうの?』
「あれ、言わなかった?」
『聞いてないよ...』


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