第5章 私の先生、初めての生徒
『やってみる!』
印を十字に結ぶ。
『影分身の術っ!』
ポフ...
間抜けな音と共に、ぶよっぶよのだらしない体型の出来損ないのさきがそこに現れた。
『わぁぁーーー可愛くない!キモイっやだ!!』
手早く解術する。
ハハハハハとカカシは腹を抱えて笑う。
それはそれはヒーヒーとしんどそうに。
「ま、無理もない。これは高等忍術で上忍クラスのものだからね。」
そう言いつつも、クククとまだ肩を揺らしていた。
『も~失礼な人っ!』
フンっと鼻息荒くもう一度影分身の術に挑むが、やはり上手く出来ない。
さきは何度も何度も練習を続けた。
カカシは傍らで笑いながらも指導してくれた。