第71章 meow
『木の葉隠れの里の特別上忍の夜野さきです。
今日はあなたに聞きたいことがあってここに来ました。』
「特別上忍?…何だい聞きたいことって。」
『あ、はい…口寄せ動物の契約で、にん…』
「それは無理だね。さあもう用が済んだなら帰んな」
『え?…えっ?あのっ』
さきが話し終える前に…いや話始める前だったか。
いずれにしても「無理」だとピシャリと言い放った猫バアは全く聞く耳持たずといった様子。
まるで邪魔な害虫を払うかのように手をシッシと扇いだ。
「難しい話なのは彼女も分かっています。
話だけでも聞いてやってくれませんか…」
カカシがそっと助け船を渡す。
すると、ジロッと猫バアの細い目がカカシに向けられた。
「おやアンタは…はたけカカシかい?」
「ええ。先日はうちの教え子たちがお世話になりました。」
「教え子…?…もしかしてあの三人組のことかい?ということは、アンタたちあの子たちの先生?」
「そうです」
「へえ。あらまあそうなの。」
先程のカカシの口ぶりからして、サスケ・ナルト・サクラの三人は此処に来たことがあるようだ。
が、突然の話についていけないさきは困惑の表情を浮かべる。
『…あの、どういうこと?』
「さきは班に加わる前のことだから、知らなくて当然だ。
アイツら、任務で此処に一度来てるんだよ」