第4章 Inviting Night
(それってどっちの意味…)
さきの意見に肯定とも否定とも取れるセリフを残してカカシは奥のクローゼットの方へと消えていった。
ベッドに向かわなかったところをみると否定の方か…
さきはわかりやすく、肩を落とす。
(やっぱり外へ一旦出よう。 言っちゃった手前、ベッドに戻る訳にもいかへんし。)
そのまま玄関へと足を進めた。
「こーら。どこ行くの? さきちゃん。」
ボスっ
『わぶぅっ!!!』
頭の上から重たい何かが降ってきた。
突然のことに、自分でも到底女性とは思えない変な声を上げて驚く。
「そんな可愛くない驚き方ならオレも案外大丈夫そうね」と、 カカシが肩を揺らしてクックックと笑っていたのを、肩越しにちらっと確認する。
頭に降ってきたものは、少し固めの枕だった。
「ほら、おいで」
さきは手首を捕まれ、ベッドへと手を引かれた。