第4章 Inviting Night
カカシは困ったような顔をしてさきを見た。
「オレ一応オトコよ?」
『そんなん見たらわかるよ?』
「あのねぇ…だからダメって言って…」
『カカシは女をそんなふうにしか見れやんの?』
「…いやまたそれは違う話で」
オトコとオンナが一緒に寝たら普通はまずいとは分かってる。
でもさきとしては、“どうしても”彼にここで寝て欲しかった。
カカシの言葉に被せてさきは更に言う。
『カカシがここで寝てくれへんのなら、私今からカバンの捜索に行ってくる』
そう言ってスッとベッドから立ち上がった。
「ちょっと待て。それは明日。 危ないから。」
カカシはソファから立ち上がり、忍び足ではなくトントンと足音を立てながらこちらへ歩いてくる。
「行かせないよ」
カカシの大きな手が、パシッと私の手首を掴む。
『……じゃぁ…カカシの言うこと聞くから、私のお願いも聞いてよ…』
はぁ…とカカシはお得意の溜息をついた。
「……分かった。オレは知らないよ。」
そう言ってすぐに私の手首から手を離した。