第60章 試験官のお仕事
「ま!特別上忍って一口に言っても、色んな専門家がいる。そのうちの一人ってわけだ。実のところは温厚で情に厚い良い奴だよ。」
向かいでコーヒーを口にしながら聞いていたカカシがフォローを入れた。
「そう…大丈夫かしら」
「特別上忍と言えばカカシ…今日はさきはどうした?」
いつもカカシの隣にくっ付いているさきが、今日はいつまで経っても見当たらない事に、ケンカでもしたかとアスマが笑いながら揶揄った。
「あー違う違う。んーそうだな…もしアイツらが第一の試験を通過してたら、数時間後にはお目にかかれるんじゃない?」
「え?もしかして今日、さきがアンタといないのって…」
「そ。第二の試験の担当だ。」
なるほどと二人は顔を合わせて納得し、アスマは指のギリギリまで吸って小さくなった煙草を灰皿でもみ消した。
「アンコの補佐ってとこか…フッ アイツに振り回されてなきゃいいな、さき。」
一方そのころ…