第55章 異例発表
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三代目の招集に、続々と上忍・中忍・そして特別上忍らが集合した。
そこにはさきもよく知る、紅やアンコなどの女性メンバー。
そして、ガイやアスマたちも含まれていた。
「こっちこっち」と手招きされ、カカシとさきは彼らと並んで整列する。
呼び出したメンバーが全員揃ったことを確認した三代目火影は、両腕を後ろに組んだまま、ゆっくりと話を始めた。
「招集をかけたのは他でもない。 この面子の顔ぶれでもう分かると思うが…」
え、それだけでわかるの?なんで?…と思ったのは恐らくこの中ではさきだけだ。
やっぱりねと言わんばかりに、ある者は小さく頷き、ある者は面倒そうに溜息を吐いていた。
さきは視線だけで周囲の様子をうかがう。
その近くにいたゲンマが、三代目に問いかけた。
「既に他国には報告済みなんですよね。 里でちらほら見ましたから。―――でいつです?」
「一週間後だ……」