第53章 月下美人　＊

『んん…ッ』

　こんな声を聴かれるのが恥ずかしい。

「ここも、見られたくない？」

　カカシの長い指が、ゆったりとしたショートパンツの隙間に差し入れられ、その役割を果たしているのかも怪しいほど濡れた下着に優しく触れた。

『あ…』
「あ、やっぱり今のナシね…このままでも十分エロいから、さき」

　厭らしい体を見られるのが恥ずかしい。

「濡れすぎでしょ。…そんなにイイ？」
『っ…ぁ』

　カカシは下着越しに秘裂を指の腹でジットリと上下に擦り上げて、その上部の小さな肉芽を軽く押さえた。
　そのままくるくると円を描くように刺激すると、一際甘い嬌声とともにトロトロと愛液が溢れてしとどにショーツを濡らした。
　
『や…ぁっ…あ』

　イヤイヤと、顔を覆い隠したまま首を僅かに揺らしながら喘ぐさきの姿からは、肯定の意しか読み取れない。
　カカシは切なそうに眉尻を下げて微笑んだ。

「可愛い…」



　ふいに、今まで布に覆われていたそこが空気に触れ、微かにひんやりと感じた。

　直後、ショーツの隙間から差し込まれたカカシの指が直にあてがわれ、クチュリと卑猥な水音を立てる。
　やわやわと割れ目を辿るように上下に動かされると、その場所からはすぐにグチュグチュと厭らしい音が聞こえ始めた。
　十分過ぎる程に濡れていたそこは、カカシの指の動きを滑らかに助け、快感しか生み出さなかった。