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【NARUTO】繋ぐ場所【カカシ】

第47章 空白の時間


 何かどこか変かな私?とさきがカカシを見つめ返していると、相変わらずどこか眠そうな目のまま、カカシはツナミさんに話しかけた。
「……ツナミさん、申し訳ないんですが、布団をもう一式お願いできますか? それと何か冷たいタオルなんかあればいいんですが…」
「え?えぇ…別に構わないけど」
「お願いします。…さき、お前は少しここで寝てろ。」
『え?』




 突然寝ていろと言われたさきは、そう言われたって、カカシの方が寝てなきゃだめでしょーよとも思ったのだが…
「いーから言うこと聞いて。 オレは今からコイツらに修行の内容を伝えてくる。 また戻るからそれまでに寝てろ。 いいな?」
 そう言うカカシの表情が普段よりも少し威圧的でどこか怖かったので、さきはコクコクと頷いて、彼の言うことに従うことにした。
(別に私平気やのに…どう見たってカカシの方がしんどそうなのに)




「さきさん、やっぱり少し顔色悪いわよ。 無理しないで…」
『そんなことないよ。大丈夫よサクラちゃん』
 心配そうな表情を浮かべるサクラに、さきはニコリと微笑みかけ、布団を持ってこられたツナミさんが見えたので、場所を空けなければとその場に立ち上がった。




『…っ……』
 グラリと世界が大きく揺れ、後ろに倒れそうになる。
 平気だと思っていたのに、少し熱が上がってしまったのか、目眩がしてさきは思い切り立ちくらんでしまった。
「おい!」
 サスケが慌ててそれを背中から支えるように受け止める。
 ドサリと彼女の体は素直にサスケの両腕の中に沈んでしまった。



『あ…ごめんサスケくん。大丈夫?』
「…お前の方が大丈夫かよ」
「はぁ。 だから言わんこっちゃない。 ま、寝ろって言ったのはそういう事だよ。」
 あまり自覚していなかったが、三人に言われたのなら仕方ない。
 さきは大人しくカカシの言うことに従い、敷かれたばかりの布団の中へと潜り込んだ。


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