第45章 Cランク任務…?
「………!」
しかしさきの目には、タズナさんがそのカカシの言葉を聞いた瞬間、彼の顔色に少しの焦りが生じ、曇ったように映っていた。
(ん?どうしたんやろう……気の所為?)
少し気にはなったもののそこでは特に触れることもなく、ゾロゾロとその後もタズナさんの護衛をしつつ波の国までの道のりを歩いて進んだ。
…ふと、足元にはちょうど寿司桶くらいの大きさの水溜まりが。
天を仰ぐと白い雲がぷかぷかと浮かぶ、とても綺麗な青空だ。
(あれ?昨日も一昨日もずっと晴れてたはずやけどなあ…)
さきの目の前をゆくカカシもそれが気になったようで、ほぼ同じタイミングでチラリと後ろのさきに目配せをする。
“何か”ある、と二人は警戒した。
_______________ その時、
二人組の忍が勢いよくこちら側へ飛びかかり、カカシを手早く仕込み鎖で巻き付けた。
『! ……タズナさん!こちらへ』
さきはひとまずタズナさんを後方へ下げ、
敵から最も遠ざけた。